デザインとの出会い。VONTEN設立メンバーにインタビュー。
2025/11/29
舞鶴を彩るグラフィックデザイナー・VENIが語る、これまでとこれから
舞鶴を拠点に活動するクリエイティブカンパニー「VONTEN」。
その設立メンバーの一人であり、現在グラフィックデザインを担うVENI。
この記事では、これまでの歩み、現在の活動、そして未来へのビジョンに迫る。
目次:
・街と人を彩るVENIのデザイン
・”絵”との出会いから、”デザイン”の道へ
・もっと大きく、もっと自由に
街と人を彩るVENIのデザイン
VONTENに携わるようになったのは、約3年前に舞鶴へ移住してからだ。
最初の仕事は、2022年5〜6月頃に手がけた「栄興絆アート」の羽のペイントだった。
これはVONTENの設立前の「始まり」とも言えるプロジェクトである。
その後も多くの案件に携わり、2024年には北近畿最大級の音楽フェス「MAIZURU PLAYBACK FES」のメインビジュアルを制作。
舞鶴のイメージを存分に取り込み、海を想起させる青色をメインに印象的な作品に仕上げた。
「参考画像をいくつか見せながら、舞鶴の雰囲気をどうビジュアルに落とし込むかを考えました。最初はiPadでラフを描いて、そこから要素を練っていったんです。」
現在はVONTENのグラフィックデザイナーとして活動し、色彩豊かで大胆な構図が特徴の作品を数多く手がけている。
そのデザインは街に彩りを加え、人の視線を惹きつけている。
絵との出会いから、デザインの道へ
VENIが「描く」という行為に目覚めたのは、小学1〜2年生の頃。
飼育していたニワトリの絵を描いた授業でコンテストに入賞し、それが大きな転機となった。
「そのときから絵を描くことの楽しさに目覚めて。両親が美術館にも連れて行ってくれたことで、さらに関心が深まりました。」
当時は外遊びも好きだったため、絵と遊びのバランスを保ちながら感性を育んでいった。その柔軟さは、現在のデザインにも通じている。
高校卒業後は「部屋の模様替えが好きだった」ことからインテリアに興味を持ち、専門学校でインテリアデザインを学ぶ。
卒業後は建築事務所に勤務し、現場での知識を得た。
しかし、次第に惹かれていったのは「グラフィックデザイン」の分野だった。
「映画のフライヤーを集めるのが好きだったんです。中でも『Back to the Future』の世界観にはすごく影響を受けました。80年代のネオン、カフェの雰囲気、小道具や服の色使い…全部が自分の“好き”でした。」
ジブリ作品やピカソ、80年代の洋楽、『Wolf of Wall Street』など、映像や音楽からも影響を受けてきた。
近年では「行動心理士」の資格も取得し、人とのコミュニケーションや共感力を重視したデザインにも取り組んでいる。
もっと大きく、もっと自由に
VENIのデザインのインスピレーションは、日常の中にある。
アイデアが出てこないときは、手を止めて愛犬のVAZIと散歩に出たり、Pinterestを見て気分転換を図ることもある。
「仕事とプライベートの境目ってあまりなくて。常に“何か面白いアイデアないかな?”ってアンテナを張ってる感じです。」
これから挑戦したいのは、より多くの人に届くデザインをつくること。
映画や音楽イベント、広告など、インパクトあるメディアでの表現に意欲を見せる。
「映画のタイトルロゴやフライヤー、大きな音楽イベントや街中で目立つ広告を手がけたいです。たくさんの人に届く“印象的な何か”を作っていきたいですね。」
VENIの根底には、「好き」に対する圧倒的な純度と、それを形にする技術と姿勢がある。
建築からグラフィックへ、職能をまたぎながら自身の表現を探求してきたキャリア。
そして舞鶴という場所を選び、ローカルと向き合いながらデザインを続けている。
カラフルで自由な感性。映画・音楽・アートへの深いリスペクト。
その融合が、これからのVENIのデザインを、より広く、より深く届けていくはずだ。
VENI
Designer
京都出身のデザイナー。幼少期から絵に親しみ、小学校時代にはコンテストで入賞するなど早くから表現の楽しさに目覚める。インテリアデザインを専門学校で学んだ後、建築事務所での勤務を経て、グラフィックデザインの道へ。映画や音楽、アートに影響を受けた独自の感性を活かし、現在は舞鶴を拠点に、クリエイティブカンパニーVONTENのメンバーとして活動中。
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合同会社VONTEN
住所 :
京都府舞鶴市北吸1039−13 赤れんがパーク 4号棟2階
電話番号 :
080-7258-6022
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